ビルの空調設備として使われているファンコイルユニット(FCU)やエアハンドリングユニット(AHU)の故障箇所としてよく名前があがるのが二方弁です。
修理の見積書等に名前が出てたりするのですが、これについてあまりちゃんと解説してるサイトがなかったので、出来るだけ簡単に説明していきたいと思います。

そもそも二方弁とは?
名前の通り、二方向しかない配管で開閉する弁のことです。
ただの配管に、開閉するための弁がついているのを想像してください。
二方弁
代表的な二方弁は、蛇口のバルブです。
ひねるだけで弁が開放し、配管の水を出したり止めたりできます。


電磁弁について
弁を電気的にコントロールしたものを電磁弁と呼びます。
AHUやファンコイルの中を通る温水や冷水は、二方弁が電気的に自動でオン・オフして流量を調整しています。
弁が固着して動かなくなったり、劣化したりして動作ができなくなると、スイッチを入れても空調が動かない、なんてことになってしまいます。


二方弁が不具合を起こした場合の対応、対策は?
二方弁が不具合を起こしている場合、ペンチ等で無理やり開くような応急処置が考えられます。
ただ、根本的な解決にはならないため、早期の交換が必要になってきます。
二方弁は通常、交換しやすいようにユニット化されています。
不良があった場合、業者に連絡して交換してもらいましょう。
こういった流体系ではもし漏水が発生した場合、莫大な賠償金が発生してしまうため、自力で交換するのはお勧めしません。