制御器具番号とは
受変電設備の単線結線図やシーケンス図で用いられる器具の識別番号の事です。
日本電機工業会では1~99の番号に割り振って定義しています。
これらの器具番号は停電試験の打ち合わせ等でよく使われる為、全く知らないと話が理解できません。
とはいえ99個の番号を全て暗記するのは無駄なので、ビル管理で使う記号だけ並べ、更に頻出する番号には色をつけてみました。
必要な部分だけ暗記しておきましょう。

代表的な制御器具番号一覧

01 主幹制御器・スイッチ
27 交流不足電圧継電器
37 不足電流継電器
43 制御回路切り替えスイッチ・接触器、または継電器
52 交流遮断器、または接触器
59 交流過電圧継電器
64 地絡過電圧継電器
67 交流電力方向継電器、または地絡方向継電器
89 断路器、または負荷開閉器

補助記号
更に補助記号を加えることで、より詳しい表示が可能になります。
ビル管理で用いる主な補助記号は以下の通りです。

A・・・交流、自動、空気、陽極、アクチエータ、増幅、電機
D・・・直流、放出、ダイヤル、差動、調定率、劣化、デフレクタ、吸出管
F・・・フィーダ、フロート、火災、故障、ヒューズ、周波数、ファン、フリッカ、故障点標点器
G・・・地絡発電機、グリース、重力、案内羽根、格子、ガス
H・・・、所内、保持、電熱、周波数
L・・・、ランプ、漏れ、下げ、鎖錠、線路、負荷
R・・・受電
T・・・変圧器

こうした読み方は一般の業務ではあまり使わないかもしれませんが、停電作業中に業者などはよく使うので、暗記はしなくても何となく意味が分かるくらいの前提知識として持っていると便利だと思います。