ビル管理・ビルメンまとめ

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ビルメンの基本
ビルメンが個人で用意するべき必須道具
ビルメン買っておくべきお勧めの電工手袋
不動産の基本用語集
蛍光灯の種類と型番の読み方
よく使う工具の種類と使い方
よく使う道具の種類と使い方
設備管理でよく使う単位について
鍵の取り扱い
ビルメンにお勧めの書籍、参考書

電気関連
電気の基本用語集
送電の仕組みと役割 ~電気を交流の高圧で送る理由~
契約電力とデマンド管理 ~毎日デマンドを記録する理由~
抵抗とリアクタンスとインピーダンスの違い ~単位は同じΩなのに何が違うのか?~
地絡と漏電と接地の違い
短絡と過電流の違い ~ショートで火花が散る理由~
過電流遮断器と配線用遮断器と漏電遮断器の違い ~遮断器の種類と使い分け~
VA(ボルトアンペア)とW(ワット)の違い ~ビルメンが力率を記録する理由~
制御器具番号

給排水関連
給排水の基本用語集
ボールタップの構造と仕組み
電極棒の構造と仕組み
ガスケット・パッキンの基本


空調関連
空調・給排気の基本用語集
冷房・暖房の仕組み
冷却塔の仕組みと構造
AHUとFCUの違い
AHUとPAC(エアコン)の違い
AHUやFCUで使われている二方弁の仕組みと構造
換気の種類


防火防災関連
感知器の構造と仕組み

その他
警備の基本用語集
清掃の基本用語集
お勧めの書籍5選

会社によって電工手袋が支給されるところもありますが、残念ながら大半のビルメン会社では自前で用意する事になっているのが現状です。
そのため、現場によっては誰も電工手袋を利用していなかったり、電工手袋の選び方もよく分かっていない新人さんが散見されます。
今回は電工手袋の必要性と、選ぶポイントについて解説していきます。


電工手袋とは?
作業用の手袋のことです。
絶縁能力があったり、キレ防止能力があったりと材質によって性能が大きく変わります。
電工手袋と言っても電気工事に使用するだけでなく、例えば発熱している球交換でも使えるため、ビルメンとしては持っておくべき基本装備でもあります。
消耗品ですので初学者のうちに特徴について学んで、効率よく買い物していきましょう。


電工手袋の選ぶ基準
電工手袋を買う時に考える基準は次の通りです。
・作業性(手袋の柔らかさ)
・通気性
・メンテナンス性(洗濯可能か)
・耐久性
・絶縁性
・コストパフォーマンス

まず一番大きいのが作業性です。
どれだけ高性能でも、作業がしづらい手袋は普段使いとしては選ぶべきではありません。
通気性もある程度確保したいところです。メンテナンス性と合わさって臭いの原因になります。
絶縁性については現場の特性を考慮するといいでしょう。
そして消耗品ですので、値段も抑えたいところです。
電工手袋はホームセンター等でも売っていて簡単に購入可能ですが、慣れないうちは実際に現物を見てみても優劣をつける事は難しいと思います。
ですので、ここでは鉄板商品をいくつか紹介します。

おすすめの電工手袋



デンサン 電工フィットグローブ ND-34M

デンサンの電工グローブです。
柔らかく、作業性がとても高いです。通気性も良いので蒸れづらく、長期の作業でも使えます。
電工試験に持っていった思い出の品でもあるのですが、かなり長持ちしました。
普段使いに適したおすすめの電工グローブです。



ワタベ 低圧ゴム手袋(薄手タイプ)直流750V以下 505

こちらは天然ゴムの絶縁手袋です。
絶縁性は高いですが、作業性と通気性がよくありません。
感電の危険性が高い作業で使用するべきもので、普段使いとして購入するのはやめましょう。
価格もそれなりにするので、現場で本当に必要なのか吟味してから購入するべきです。
個人的な意見になりますが、通常のビルメン業ではデンサンの電工グローブさえあれば殆どの作業では十分と思います。
一度ホームセンターで実際に色々な電工手袋を触ってみるのもいいかもしれません。
特に拘りがない、という方には上記の二つを購入しておけば困る事はないと思います。

ビルメン、ビル管理の仕事には工具が必要です。
ドライバーやペンチのような基本的なものは通常会社が用意しますが、個人で持っていた方が便利なもの多数存在します。

検電器
電流が流れているところに押し当てると、光ったり音が鳴ったりします。
ブレーカーを落とした後、本当にその回路のブレーカーだったのか?といった確認が簡単に出来ます。
電流が流れていない、という思い込みから活線に触れてしまう感電事故はビルメン業界では定番のもので、初心者こそ身を守るために購入しておきましょう
現場の先輩の言うことを信じすぎるのは危険な行為です。
自分でしっかりと通電の有無を確認する癖をつけましょう。
3000円前後で買えます
おすすめは日置電機の検電器です。amazonでも多数のレビューがある定番品で使いやすいです。


HIOKI(日置電機) 3481 検電器



カードテスター
テスター自体は殆どの職場に用意されていると思います。
しかし、多くのテスターは大きくて持ち運びに向いていません。
無人ビル等の巡回をする場合、ポケットサイズのカードテスターを持っていると非常に便利です。
お客様の前でいちいち取りに帰ったりする失態も見せなくて済みます。
おすすめは三和製です。ポケット電卓サイズなので持ち運びが楽で、価格帯の割に耐久性があります。




Sanwa(三和電気計器) デジタルマルチメーター PM-3


ダルマ
ドライバーはどこの職場にもあるはずですが、使用する度に防災センター等に取りに戻ることが多く、時間をロスする原因になりやすいです。
新人の頃は何度も道具を取りに帰ると先輩たちに「こいつ要領悪いな」と悪印象を抱かれかねないので、ポーチ等に入れて簡単に持ち運べるダルマ(小さいドライバー)を購入しておくことをおすすめします。
値段も数百円なので、ビルメンとしては是非とも持っておきたい道具です。


ベッセル(VESSEL) ベクトルスタビー差替ドライバー 270W-62


ヘッドライト
手持ちのライトはどこの職場にも用意されていますが、ヘッドライトが用意されていない事が結構あります。
また、もし用意されていたとしても他人の使ったヘッドライトを頭に巻き付けるのはやや抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
ヘッドライトは作業性を著しく向上させ、衛生面からも個人用のものを一つ持っておくと便利です。
ビルメン業界はヘッドライトに拘りを持っているマニア(?)の方も結構います。
かくいう私も、ヘッドライトだけで五つ持っていたりします。
おすすめは下記の商品です。30時間持つので、値段的なコスパでは抜群です。

Litom LEDヘッドライト センサー機能付き【168ルーメン/実用点灯30時間/IPX6防水/防災】停電時用 軽量 登山 夜釣り キャンプ HP3A-S1





以上、4つがお勧めのビルメン道具でした。
ビルメン業界は工具を使うことが多いですが、手に馴染んだお気に入りの道具があると仕事もよく捗ります。
検電器は安全にも関わるものなので、是非とも購入を検討してみてください。
私は電気系から移ったので、入社と同時に検電器を持参していました。
現場の先輩の指示で動くだけでなく、必ず自分で通電を確認するように心がけてください。


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トイレの洗面台や給湯室など、ビルの水場にはお湯を出すための給湯器が置かれています。
この給湯器を点検する上で必ず出てくる「逃がし弁」の役割と機能をしっかりとご存知でしょうか。
給湯器は殆どのビルで使われている設備であり、点検項目として必ずあがる逃がし弁はビルメンを上で必須となる知識です。
まずは逃がし弁は何のためにつけられているのか、その理由から見ていきましょう。

温度と体積
気体や液体は、温度があがると体積が膨張する性質があります。
給湯器やボイラーはタンク内の水を温める装置なので、密閉されたタンク内で水のどんどん体積が上昇します。
膨張した水によって内部の圧力が上がり続けるとタンクが破損し、熱湯が飛散する危険性があります。
これを避けるため内部の圧力を一定に保つ必要が出てきました。
逃し弁はタンク内で膨張した水を外に排出する弁で、タンクの破損を事前に防ぎます。

逃し弁の構造と役割
普段は弁が閉じた状態で、タンク内部の密閉状態を保ちます。
入口側の圧力が高まることによって弁が開き、内部の液体を外に排出します。
入口側の圧力が一定以下に下がると弁が閉じ、元の密閉状態に戻ります。

逃し弁の動作試験
もし逃し弁が壊れると給湯器などのタンクが破損する恐れがあるので、多くのメーカーは月に一度の点検を推奨しています、
逃し弁が開いて中の温水が排出されることを確認したら、必ず弁が閉じるのを確認しましょう
もし弁が開いた状態のままになると、次の点検まで水が流れっぱなしになります。

安全弁と逃し弁の違い
安全弁は主に蒸気や気体に対して使われ、逃し弁は主に液体に対して使われます。
ともに内部の圧力を外に逃がすもので、役割は一緒です。
現場によっては安全弁と逃し弁の呼称が特に区別されないことも多いです。

職業や業界によって結婚率や離婚率は大きく変わります。
例えば女性の離婚率ナンバー1の職業は長年看護師がトップに輝いています。
これは夜勤等を含む激務の上に、収入が良いため独身でも生きていけるからです。
他にも長時間労働が多いSEなどは結婚率が低かったり、職業と私生活は大きく関わってきます。
ビル管理・ビルメン業界に身を置く私がビルメンの結婚率と離婚率について語っていきたいと思います。

ビルメンの結婚率
単刀直入にいいます。
独立系は低く、系列系は高いです。
これはもう収入が直結しています。
ビル管理業界はそもそも長時間労働が少ないので、そこそこの年収に達することのできる系列系は結婚している人の割合がかなり高いです。
反対に年収300万に届かないこともある独立系は結婚している人の割合がかなり下がります。
余暇時間はあってもやはり収入が少ないと結婚に踏み切る人が少なくなるようです。
ちなみに私の職場(系列系)では既婚者が大半です。

ビルメンと出会い
結婚率に大きく影響するのが、職場での出会いの多さです。
ビル管理業界は完全な男社会で、女性が極端に少ないです。
職場結婚の可能性はかなり低いため、結婚願望のある方は社外で積極的な婚活をする必要があります。
自然な出会いを求めていると中々結婚しづらいかもしれません。
職場で出会いがない中、結婚している人が結構いる事を考えると、ビルメンは結婚しやすい職業といえるのではないでしょうか。

ビルメンの離婚率
非常に低いです。
女性の離婚率ナンバー1の職業が看護師であるように、離婚の原因は大体の場合、夫婦の時間を持てない事にあります。
ビル管理業界はそう言った意味では非常に恵まれており、家族と過ごす時間を大切にすることができます。
バツ持ちのビルメンというのは中々遭遇することがなく、一般社会よりも離婚率は著しく低いと思われます。
また家族サービスの時間を確保しやすい以外にも、仕事面のストレスが比較的少ないのも影響がありそうです。
仕事で追い詰められて家でもピリピリしているようなビルメンはごく少数でしょう。酒に逃げるような人も少ないと思われます。
良いお父さんになる条件が揃った職業では、と個人的に思います。

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